2017年12月06日

マンガ『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』1〜3巻

『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』を読みました。
原作は三秋縋先生、作画は田口囁一先生。

表紙買いではなく、タイトル買いです。

  



主人公は、何をやっても上手くいかない大学生のクスノキ。
彼は貧乏の末、売るものが無くなり、遂には自分の寿命を売ることを決意します。
これまでの人生と、未来の貢献度を元に算出された金額は1年で1万円。
クスノキの余命は30年と3カ月だったので、その内の30年分を売るのですが、それでも30万円ぽっち。
ここまではタイトルのまんまです。

システム的に、寿命を売った結果の余命が1年を切った人には監視人が付きます。
つまり、いきなり余命3カ月になったクスノキにも監視人が付くことに。
これが表紙の女性ミヤギです。



人生がどうとか、達観したマンガかと思ったら、見事に裏切られました。
勿論、良い方に。

クスノキが余命をどう過ごすのか。
余命3カ月の状況で、クスノキはどう変わるのか。
ミヤギはそれをどう捉えるのか。
そしてラストは???



常に死を意識させているのに、読み進めるほどに幸福感が溢れてきます。
これは凄いマンガです。



タイトルは原作から変更されていて変わった名前。
好き嫌いはハッキリ別れるでしょうけど、原作よりはインパクトありますね。
何より、原作のタイトルはちょっとまずいでしょう。



人間の幸せって何なのか。
珍しく考えさせられてしまいました。
マンガを読んだ位で、一体何をやってるんでしょう。



以上、『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』のレビューでした。
posted by エカテリーナ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ