マンガ『原作版 左ききのエレン』を読みました。
うぉう、こいつは凄いマンガだ。
こんなに極端なマンガは久しぶりです。
『原作版 左ききのエレン』の1巻〜10巻がAmazonランキングの3位〜12位まで、ずらっと並んでました。
驚いたのがその価格。
なんと10巻まですべて5円。
一桁の5円です。
だから10巻でも50円
てな訳でドーンと一気に読んでしまいました。
このマンガを語るのには、絵とストーリーを切り離して考えなければなりません。
まず絵ですが、非常に粗くて、読みづらいです。
まるで、ネーム(ラフ)かと見間違うくらいに粗い。
そう考えると、5円という値段は適切と言えるでしょう。
そしてストーリー。
最初の方はスピード感があって、若さを伝える熱さも感じ取れました。
5巻くらいまでは。
中盤からはスピードが速くなったり、遅くなったりで、ペースを掴めません。
ついていくのに必死でした。
それでも私が最後まで読んだのは、何を描きたかったのか、何を伝えたかったのかを確認したかったのです。
しかし、エンディングを見ても、謎は深まるばかり。
私の読解力が無いのもあるでしょうけど、この終わりはちょっとなぁ・・・
最初にAmazonランキングの3位〜12位までと書きました。
でも11位と12位は9巻と10巻です。
みんな途中で投げ出していったので、10巻までたどり着いた人は少ないんでしょう。
まあダメな人は数ページで投げ出す作品だと思います。
と、ボロクソに言ってますが、最後まで描き切った事だけは褒めてあげたいです。
上手く言えばメリハリの付け方が上手なんですよね。
途中の難しいコマは、下書きなしで書き殴ってスピード優先にしてる。
描きたいところだけ、背景を描いたり、トーンを貼ってます。
初のマンガとしては、十分じゃないでしょうか。
※これが初作品だとはどこにも書いてません。
と、Amazonランキングの上位作品で1冊5円のこのマンガ。
返金や賠償は出来ませんが、試してみませんか?
もし10円以上に値上がりしたら、読まなくても大丈夫です。
以上、マンガ『原作版 左ききのエレン』のレビューでした。